3-1 外装デザイン
外装デザイン
町並みとの調和も大切なポイント
これまでの日本の住宅の平均寿命は約30年と言われています。
もし本当に30年しか住めない住宅だったら、まだ住宅ローンが残ったままの状況で、家の建替えを考えなければならないことになってしまい、経済的負担は大変なものになってしまいます。また、長く住めない住宅は、環境面からも、たくさんの資源を無駄に使ってしまうことになりますから、やはり長く安心して住める家を選ぶことが大切です。
街並みとの調和とバランス
外装デザインを考える上で大切なことは、理想のデザインがあったとしても、周りの町並みにあっているかどうかが重要です、
合っていなければ、景観を損ねたり、威圧感を与えたりする結果につながりかねません。一度、自分の家を建てる敷地までの道のりを歩いてみてその敷地に建つ自分の家を想像してみるといいでしょう。
センスが良いと他人からも思ってもらえるような外観にするためには、自分の好みだけではなく街並みとの調和やバランスも重要になってきます。
敷地(庭)に立って太陽や風の動きを観察する。
窓などの開口部をどうするかは、住まいをデザインする上でとても大切なことです。
太陽の光や自然の風がどのように室内に入るのが気持ち良いか。太陽や風の動きをよく観察して、どの場所に、どれくらいの大きさの窓があると、快適な暮らしになるかを考えてみましょう。
通風計画は、春・夏の風をうまく取り入れ,冬の風をカットするように計画することが必要です。
外装デザインを決める上で大切な窓の設計は、光と風を取り込み、快適な暮らしを設計する上でも大切なポイントです。
街並みとの調和と、自分の好みを両立させるには。
屋根や外壁などに使われる外装材の色と素材は、建物の表情を形作る大切な要素。我が家と街並みとの調和をはかるには、外装材の色と素材を周囲と同系統にまとめることがポイントです。
一方、自分らしさを表現するにはアクセント部分がおすすめ。ドアの色・窓のデザイン・コートラインなどの選び方ひとつで、建物の表情は大きく変わります。調和を考えた方向性と細部へのこだわりを両立させることが外装選びのポイントです。
外装材を選ぶポイント。
外装デザインの印象を決める要素である屋根材や外壁材にはたくさんの種類があります。
屋根材の場合、一般的なのはストレート瓦と呼ばれる、軽量でしかも丈夫で長持ちする高耐久な屋根材です。また陶器瓦には根強い人気があり、色あせや劣化が少なくメンテナンスコストが削減できるメリットがあります。
外壁材では、窯業系サイディングの外壁材が一般的ですが、タイル系やセメント系、塗り壁など多種多様な種類があります。
それぞれがもっている質感や色合いなど選択基準となりますが、風雨にさらされる外壁材の場合、経年劣化の少ない材料ほどメンテナンスコストを抑えられますから、そのあたりも十分に検討する必要があります。